パリオリンピック会場
コンコルドの秘密
コンコルド広場が、2024年のパリオリンピックに向けて、巨大なオリンピック・スタジアムに 生まれ変わります!
2024年7月27日(土)より、この象徴的な広場では、スケートボード、3×3バスケットボール、BMXフリースタイル、ブレイクダンスの種目が開催され、パリの中心でユニークで祝祭的な光景が繰り広げられます。
その最寄り駅、コンコルド駅の壁には巨大なクロスワードパズル装飾されており、秘密が隠されれいます。パリ観光でも多くの観光客が利用するコンコルド駅。見覚えがある方も多いのでは?(オリンピック期間中はコンコルド駅は閉鎖されます)
この記事では、コンコルド駅の秘密と、その謎を解くヒントをご紹介します。
コンコルド駅に何があるの?
地下鉄12番線のコンコルド駅は1991年から、巨大なクロスワードパズルで装飾されています。
アーチ型のホームをぐるりと囲むように44,000枚のアルファベットのタイルが貼り付けられ、白地に青い文字で構成された陶芸作品。
これはベルギーのアーティスト、Françoise Scheinによってデザインされた作品です。
謎の手紙を解読するには?
「人間は生まれてから自由であり、権利において平等である。」
この巨大なクロスワードパズル、実は1789年の「人間と市民の権利の宣言」の本文であり、単語の句読点やハイフンなしで一文字ずつ転写されているんです。
フランス革命200周年記念の一環として作成されました。
壁に書かれた文字を読んで、そこに書かれている文字を認識しようとした旅行者は今まで何人いるのでしょうか。
電車が到着するまで数分間しかありせん..なにか言葉を見つけられますか?
地上にはパリオリンピック会場、コンコルド広場
1、8、12番の3本の路線が重なるコンコルド駅の地上には、パリ観光でも有名なコンコルド広場があります。
2024年パリオリンピックの、スケートボード、3×3バスケットボール、BMXフリースタイル、ブレイクダンスの開催会場となっています。
コンコルド広場は、何よりも歴史に満ちた場所。
18世紀の建築の驚異であるこのかつての王宮広場には、1793年に、ルイ16世とその妻マリー アントワネットがここで処刑された悲しい歴史があります。
歴史上何度も名称が変わったこの広場…
コンコルドとは「調和」という意味で、多くの国民が敵対しあった過去を忘れて、和解を願う思いが込められています。
世界最大の日時計
コンコルド広場はパリ最大の広場でありながら、中央には高さ22メートルの黄金のピラミッドを冠した世界最大の日時計、オベリスクが立っています。
1829年、当時エジプト副王だったムハンマド・アリーは、「良き理解のしるし」として、フランスに贈呈。なんと、3000年以上の歴史を持つパリで最古のモニュメントなんですよ。
オベリスクの元の台座を見たい人は、ルーブル美術館に行くことをおすすめします。古代エジプト語を読める人なら、ラムセス2世とラムセス3世の歴史を知ることができるでしょう..
日時計といえば、もう一つパリに興味深い日時計がありました。芸術家サルバドール・ダリの日時計をご存知ですか?
海軍に敬意を表した2つの噴水
オベリスクの両側には、フランスの建築家ジャック・イニャス・イトルフによって設計された「川の噴水」と「海の噴水」2つの大きな噴水があります。
海軍に敬意を表すために設置したもので、パリ市の紋章とそのモットーである「たゆたえども沈まず」を思い出させます。不安定で揺れはするが決して沈まないという意味です。
毎年7月14日の革命記念日にはコンコルド広場でパレードが行われます。今や祝祭の象徴でもあるコンコルド広場ですが、 フランス革命当時は悲惨の象徴でした。
波瀾万丈な数世紀を経て、コンコルドは今なお人々を魅了し続けています。
Informations
住所 | Place de la Concorde 75008 Paris |
料金 | 入場無料 |