パリ最古のチョコレート店
ドゥボーヴ・エ・ガレの秘密
ルイ16世によって特許権が与えられ、元薬剤師であるシュルピス・ドゥボーヴは、パリで最初のチョコレート店「Debeauve et Gallet−ドゥボーヴ・エ・ガレ」を1800年にオープン。
アステカからスペインにカカオ文化が伝わった16世紀初頭から19世紀にかけ、様々な変化を遂げながらヨーロッパ各国へ広まったチョコレート。
この記事では、パリで最も古い歴史を持った「老舗ショコラトリー」の魅力に迫ります。
その前に
〈フランス好きの方にプチ情報〉
フランスショコラ愛好会より最高位受賞「パスカル・ル・ガック」がいま話題！
「パスカル・ル・ガック」知っていますか？
パスカル氏自身の表現で日々進化を続けるショコラは フランスで権威有るショコラ愛好会（C.C.C.）より2009年から2013年もの間、5年連続5タブレットを獲得、 2014年から2015年は金賞を受賞し7年連続で最高位を受賞。
2019年には「les meilleurs des meilleurs」に受賞し、 今フランスで最も注目されているショコラティエの一人です。
2019年には東京赤坂に日本初イートイン併設路面店をオープンし、本店でしか購入できなかった「エクレールショコラ」や「タルトショコラ」を日本でも味わうことができます。オンラインでも購入可能です。
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【パスカル・ル・ガック オンラインショップ】
【Debauve & Gallais】パリ最古のチョコレート店の歴史
かつてのナポレオン1世の建築家ペルシエとフォンテーヌが設計した店内は、歴史的建造物に指定されており、柱や家具は当時のまま。
扉を開けると、その時代に足を踏み入れたような、空気に包まれます。
ルイ16世とその妃であるマリー・アントワネット、そしてシャルル10世の王室薬剤師であったシュルピス・ドゥボーヴが、甥っ子の薬剤師ガレと1800年に開業します。
店名「ドゥボーヴ・エ・ガレ」は、2人の名前からとられているんです。
フランス宮廷御用達のチョコ
ドゥボーヴは、フランス宮廷御用達として、公式チョコレート供給者となりました。
王家の紋章である百合の花がチョコレートに描かれているのは、それゆえであります。
ショコラティエは薬剤師？！
優秀なトレーダーであったドゥボーヴは、
「軽くて栄養価が高く、虚弱体質、慢性疾患や胃の消化、神経疾患に侵されている人々に適している」と言われるペルシャ産サーレップチョコレートなど、目新しさを顧客に提供。
当時これが大成功！
パリで最初のチョコレート店をオープンさせたのです。
座右の銘「健康によく、おいしい」
ドゥボーヴは前職の薬剤師としての専門知識を活かし、アーモンドミルク、バニラ、オレンジブロッサムを使った「衛生的」なチョコレートの製造を始めます。
彼は、身体の弱い人に推奨するインスタントコールドチョコレートを開発。1832年には、コレラを防ぐための蘇生チョコレートを推奨しました。
最高級のフランスチョコレートブランド
限りない創意工夫により、ドゥボーヴは粉末ミルクも発明しましたが、それを活用することはできませんでした…
1836年に没後、チョコレート工場は専門家の手に渡りましたが、彼らは創業者の意志「健康によく、おいしい」を決して裏切りませんでした。
万国博覧会で何度か賞を受賞し、ドゥボーヴ・エ・ガレを最高級のフランスのチョコレートブランドに育てることに貢献したのでした。
ドゥボーヴ・エ・ガレおすすめ商品
1.マリーアントワネットのピストル
特に、マリー・アントワネットのために作ったとされる「マリーアントワネットのピストル」は、お店の看板商品です。
頭痛持ちのマリー・アントワネットが苦い薬を飲みやすくするために命じたことから、このチョコレートの物語は始まります。
ドゥボーヴは薬をカカオバターとミックスして金貨の形の固形にまとめました。当時、チョコレートは飲むものと考えられていた時代に、史上初の噛むチョコレートが誕生したのでした。
各ピストルには、王妃のジュエリーコレクションからインスピレーションを得た絵が刻まれています。
バニラ、バーベナ、オレンジブロッサム、アーモンドミルクの味が楽しめて、王妃はバニラ味が好きだったそうですよ。
2.クロカマンド
また、同じく熱狂的なチョコレート愛好家として知られる、ナポレオン1世にもチョコレートを提供しました。
キャラメリゼしたアーモンドをダークチョコレートでコーティングしたもので、よく好んで食べていたんだとか。
Informations
| 住所 | 30 Rue des Saints-Pères, 75007 Paris |
| 営業時間 | 09:30 − 19:00（土10:30−） |
| 定休日 | 日曜日 |
| 公式サイト | https://debauve-et-gallais.fr/en/ |
【おまけ】パリジャンからも人気のフランス老舗ブランド
パリ土産、何を買ってよいのか迷われる方も多いはず。
最新のブランドも気になりますが、ドゥボーヴ・エ・ガレのように時代を超えてパリジャンに愛されている、人気の老舗ブランドをご存知ですか？
パリ土産としても人気のフランス老舗ブランドをご紹介します。
【老舗高級チョコレート】ラ・メゾン・デュ・ショコラ
1977年創業のラ・メゾン・デュ・ショコラは、フランスの老舗高級チョコレートブランド。
M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)ショコラティエ部門の称号を持つ パティシエ、ニコラ・クロワゾーが 一層独創性を発揮した、気品溢れる格別なクリエイションを提案します。
最初のひと口から口の中で溶ける最後の瞬間まで、 独創的なバランスが楽しめます。
〈ラメゾンデュショコラおすすめ商品〉
▼チョコレートの奥深さを堪能できる「アタンション」
| 商品目 | アタンション |
| 値段 | 6粒入 : 3,186円〜、16粒入 : 6,372円〜 |
チョコレートのサイズや種類が多くて迷ってしまうという方におすすめなのが、人気のボンボンドゥショコラをセレクトした「アタンション」です。
この一箱でブランドの魅力を存分に味わうことができます。
公式オンラインサイトからの購入もできますので、お誕生日プレゼントや、出産祝い、手土産にいかがでしょうか？
もちろん自分のご褒美にも。
購入はこちらから↓
【公式オンラインサイト】ラ・メゾン・デュ・ショコラ
【老舗ティーブランド】チョコレートと共に楽しみたいKUSMI TEA
クスミティー(KUSMI TEA）は、パリジャンに最も愛される創業150年の歴史を誇る、フランスを代表する老舗ティーブランド。
日本には、直営店舗はありませんが、クスミティー公式オンラインショップで商品を購入することができます。
数年前からジワジワと話題になっていたその名前と、おしゃれなパッケージで気になっている人も多いのではないでしょうか。
〈クスミティーおすすめ商品〉
▼柑橘系の爽やかな香りが魅力のブラックティー「アナスタシア」
創業者パヴェル・クスミチョフ自らが考案し以来、ブランドのアイコンとして愛され続けている「アナスタシア」。
ブランドのなかでも、世界で一番飲まれているロングセラーなお茶です。
| 商品目 | アナスタシア |
| 値段 | 20g(約10杯分)︰1,512円〜、100g︰3,672円〜 |
詳細を見る
▼緑茶をフランス的にアレンジ「グリーン ローズ」
「グリーン ローズ」は心地よくバラが香る、花束をイメージした緑茶です。ピンク色のパッケージがかわいらしく、女性へのプレゼントにもおすすめ！
午後のひと時、華やかな香りのお茶で優雅なティータイムはいかがでしょうか。
| 商品目 | グリーン ローズ |
| 値段 | 20g(約10杯分)︰1,512円〜、100g︰3,672円〜 |
詳細を見る
ぜひ、フランス老舗チョコレートと、老舗ティーブランドを合わせ、至福の時間を過ごしてみてください。
クスミティーのフレーバーをもっと知りたい気になるという方はこちらの記事でまとめていますのでぜひ。
