アレクサンドル3世橋

パリオリンピック開会式

セーヌ川に架かる美しい橋の物語

この夏、パリはオリンピックで活気づきます。

2024年7月26日、大会史上初めて、開会式はスタジアムの外、セーヌ川で幕を開けます。いったいどんな開会式になるのでしょうか。

各国の選手団は、パリ植物園前のオステルリッツ橋からトロカデロのイエナ橋までの6キロメートルのコースを160隻近くのボートに乗って、セーヌ川をパレードします。

パリのロマン主義の象徴であるセーヌ川沿いには 37の橋が架かっており、橋の歴史を知ればもっとパリオリンピックの開会式を楽しめるはず。

この記事では、知るとパリの街歩きがもっと楽しくなる「セーヌ川に架かる美しい橋の物語」をご紹介します。

目次
1.パリオリンピック開会式スタート‐オステルリッツ橋
2.パリで1番豪華な橋‐アレクサンドル3世橋
3.パリ屈指の恋人たちの橋‐ポン デ ザール
4.アーティストで賑わう‐サン=ルイ橋
5.パリで1番有名な橋‐ポンヌフ
6.フランス革命とともに生まれた橋‐コンコルド橋
7.セーヌを見守るズアーブ兵‐アルマ橋
8.パリオリンピック開会式フィナーレ‐イエナ橋
9.映画愛好家向け‐ビル・アケム橋
10.最もスタイリッシュな橋‐シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋

パリのセーヌ川に架かる37の橋

「光の街」パリの橋は、セーヌ川がパリを約13キロメートルにわたって 2 つに分断しているため、利用者が一方の岸からもう一方の岸に移動できるように作られました。

何世紀にもわたって新しい橋が誕生し、現在ではセーヌ川に合計37の橋が架けられています。

そのうち、パリオリンピック開会式では、パリ植物園前のPont d’Austerlitz(オステルリッツ橋)からトロカデロのPont d’Iéna(イエナ橋)までの6キロメートルのコースを通過します。

パリ観光でも見逃せない、パリのセーヌ川に架かる美しい橋をご紹介します。

1.Pont d’Austerlitz(オステルリッツ橋)‐パリオリンピック開会式スタート

セーヌ川でのパリオリンピック開会式のスタート地点、オステルリッツ橋。

この橋の名前の由来は、1805年にナポレオン軍がオステルリッツで勝ち取った勝利の記憶を記念してつけられたもの。橋には共和国を表す武器や旗に囲まれたライオンの装飾を見ることができます。

オーステルリッツ橋とその周辺は、ヴィクトル・ユーゴーの小説『レ ミゼラブル』の舞台として使用されたことでも知られています。

また、ナポレオンは数年後にプルシア軍を破り、その記念に建設されたのがエッフェル塔近くのイエナ橋。イエナ橋はセーヌ川でのパリオリンピックの終着点です。

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住所Pont d’Austerlitz, 75012 Paris

2.Pont Alexandre III(アレクサンドル3世橋)‐パリで1番豪華な橋

ナポレオンの眠るアンヴァリッドと、グラン・パレを結ぶアレクサンドル3世橋。

1900年の万国博覧会中にフランスとロシアの友好を表すために建てられ、橋の名前はロシア皇帝アレクサンドル 3世に由来しています。

橋の入口には、金メッキを施した高さ17メートルの4本の柱、その上には「芸術・農業・闘争・戦争」を意味する黄金の女神像やペガサスが立っています。

32個の豪華なアール・ヌーヴォーの街灯、ルイ14世様式の鋳鉄製装飾、両端の美しいライオンの像がこの橋をさらに輝かせており、1975年以来、歴史的建造物として分類されています。

パリ観光でも人気の写真スポットであり、夕暮れの空にそびえるエッフェル塔とセーヌの眺めは圧巻。

パリオリンピック期間中は、アレクサンドル3世橋は、ロードサイクリング、マラソンスイミング、トライアスロン、パラトライアスロンの競技のスタート地点またはゴール地点となります。

他の競技会場は別記事にてご紹介しています。

パリ五輪‐会場見どころ

美しい会場も見どころの1つのパリ五輪

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住所Pont Alexandre III, 75008 Paris

3.Pont des Arts(ポン デ ザール)‐パリ屈指の恋人たちの橋

ポン デ ザールは歩行者専用となっていて、橋から見えるシテ島、ノートルダム寺院の景色は素晴らしく、よく橋の上で絵を描いている人たちも見られます。1801年から1804年にかけて建設されたこの橋は、パリで最初の鉄橋です。

数年前までは、恋人たちが愛の象徴として橋に南京錠をかけて楽しみ、恋人たちにとって人気の観光スポットでもありましたが、南京錠の重みでフェンスの一部が崩壊して以来、パリ市はこの行為を禁止することを決定。

それでもなお、パリで人気のある橋の 1 つです。

名前の由来は、ルーヴル宮殿が Palais des Arts(芸術の宮殿 )と言われていたことから、 Pont des Arts ポンデザール ( 芸術橋 )の名前が付いたそうです。

橋を使用するには当時、通行料を支払わなければならなかったそうです。

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住所Pont des Arts, 75006 Paris

4.Pont Saint-Louis(サン=ルイ橋)‐アーティストで賑わう橋

パリ4区にあるサン=ルイ橋は、シテ島とサン=ルイ島を繋いでいます。

建築家のジャブイユとクルーゾーによって鋼鉄で作られ、歩行者専用となっています。

アコーディオンを奏でるミュージシャン、踊りだす若者たち、その音色を聴くだけで観光都市パリに来たという実感がわきます。

サン=ルイ橋を歩くと、陽気な世界へと誘ってくれます。

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住所Pont Saint-Louis, 75004 Paris

5.Pont Neuf(ポンヌフ)‐パリで1番有名な橋

シテ島を横切るこの橋の名前は「新しい橋」という意味ですが、1607年に完成した名前とは逆にパリで一番古い橋です。

ポンヌフが造られるまで、パリの橋は木造でした。石で造られた初めての橋だったため、「新しい橋」という意味のポンヌフになったと言われています。

ジュリエット・ビノシュ主演の映画「ポンヌフの恋人」でも撮影に使われ、ルノワールやピサロなど著名画家たちがこの橋を描いています。

1889年以来歴史的建造物として分類され、1991年にはユネスコの世界遺産に登録されました。

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住所Pont Neuf

6.Pont de la Concorde(コンコルド橋)‐フランス革命とともに生まれた橋

コンコルド橋は、チュイルリー通りとオルセー通りの間のセーヌ川を渡るパリの橋です。

歴史を通じて、この橋にはさまざまな名前が付けられてきました。「ルイ16世橋」「革命橋」「コンコルド橋」そして王政復古時には再び「16世橋」となりましたが、最終的には1830年に「コンコルド橋」になりました。

コンコルド橋はバスティーユの牢獄を解体したあとの石を利用して造られたことで有名です。

まさにフランス革命とともに生まれた橋です。

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住所Pont de la Concorde, 75007 Paris

7.Pont de l’Alma(アルマ橋)‐セーヌを見守るズアーブ兵

パリジャンは誰もが、アルマ橋の有名なズアーブ兵を知っています。

パリではこの像がセーヌ河の増水の具合を見るための「測定基準」になっています。水位がズアーブ兵の足まで来た場合はセーヌの河岸道路は水没して通行できず、水位がズアーブ兵の腿まで来た場合はセーヌ川を航行することは禁止されています。

自然災害が少ないパリですが、1910年に起きた大洪水の痕跡が今でも残っており、ズアーブ兵のあご髭まで来たと言われています。

また、1997年、ダイアナ元英国皇太子妃が事故死したのはこの橋の近くでもありました。

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住所Pont de l’Alma, 75008 Paris

8.Pont d’Iéna(イエナ橋)‐パリオリンピック開会式のフィナーレ

左岸エッフェル塔のあるシャン・ド・マルス公園とエッフェル塔の眺めが素晴らしい右岸トロカデロ広場と庭園を結ぶ橋。

1807年から1808年にかけてナポレオン・ボナパルトによって建設されました。命名はナポレオンの軍事的勝利であるイエナの戦いにちなんでいます。

セーヌ川を跨ぐ壮大な構造と美しいデザインが特徴で、橋の上からはセーヌ川やその両岸の景色を楽しむことができます。

イエナ橋は、2024年パリオリンピック開会式の終着点です。

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住所Pont d’Iéna, 75116 Paris

パリ観光がもっと楽しくなるパリの橋

パリの街歩きがさらに楽しくなる橋、知っていますか!?

9.Pont de Bir-Hakeim(ビル・アケム橋)‐映画愛好家向け

1949年、この高架橋は、第二次世界大戦中にリビアの砂漠で起こったビルハケイムの戦いに敬意を表して「ビルアケム橋」と改名されました。

橋の特徴は、2 階建て構造で、1階は歩行者と自動車専用、2階はメトロ6号線が走っています。そのおかげで、メトロ6番線が空中路線になり、メトロ6番線のビラケム駅とパッシー駅の間で、橋を渡っている間エッフェル塔がきれいに見えます。

パリ観光で人気の写真スポットですのでぜひ利用してみてください!

クリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』や、ルイ・マル監督の古典的な『Ascenseur pour l’échafaud』でこの橋のことをご存知の方もいるかもしれません。

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住所Pont de Bir-Hakeim, 75015 Paris

10.Passerelle Simone de Beauvoir(シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋)‐最もスタイリッシュな橋

歩行者と自転車専用のシモーヌ ド ボーヴォワール橋は、ベルシー地区とフランス国立図書館のある対岸を結ぶ橋です。

フランスの哲学者シモーヌ・ド・ボーヴォワールにちなんで名づけられた2006年完成の新しい橋。

橋は二重構造で中央で交わり、一つの橋で4箇所を結ぶ特徴的な構造物で「ヨーロッパ・スチールデザイン賞」を受賞しています。

パリ散策の合間に渡ってみてはいかがでしょうか。

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住所Passerelle Simone de Beauvoir

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