ストレス解消、ダイエットに
体調に合わせて取り入れたい色
わたしたちが普段何気なく目にしているさまざまな色は、心や身体にたくさんの影響を及ぼしています。
この記事では、色が持つ特徴と効果を知り、生活への取り入れ方など色の魅力についてたっぷりとご紹介!
心身共に健康で、彩りのある毎日を過ごしていきましょう。
ストレス解消に効果的な色
色でストレス解消?と思うかもしれませんが、ストレスを和らげる効果を持つ色は存在します。
これらは、ヒーリングカラー、リラックスカラーと呼ばれ、人を癒したりリラックスさせる力を持っているんです。
ピンク系・・・気持ちを和ませる。優しくて、幸せな気分になる。
グリーン系・・・中波長の色。身体に対する影響が穏やかで、リラックスさせる。肉体疲労、人間関係のストレスに効果的。
ブルー系・・・緊張感をクールダウンさせ、精神を鎮静させる。精神的疲労に効果的。
パープル系・・・脳を休め、心を癒す。精神的疲労に効果的。
ベージュ系・・・心を穏やかにし、筋肉を緩ませるため、心身ともにリラックスできる。
一見、まったく印象の違う色ですが、どの色も淡い色がストレス緩和に効果があり、心身を楽にしてくれます。
日常的にストレスを感じている人は、インテリアにこれらの色を加えてみてはいかがでしょうか?少しの工夫で、あなたを癒してくれるでしょう。
‐自然の中にあふれた色
また、週末は近所の公園でもよいので森林浴へ出かけるのもおすすめです。
自然の中には色があふれています。緑の葉、青い空、大地の茶色、花々の色全てがヒーリングカラーやリラクゼーションカラーです。
風と太陽を感じながら、思いっきり深呼吸をすれば、ストレスなど吹き飛んでいくはず!
‐カラーブリージング(色彩呼吸法)
忙しくて出かける時間が取れない人はカラーブリージングを試してみては?
カラーブリージング(色彩呼吸法)とは、自分が思い浮かべた色(木々の緑や青い海など)を呼吸とともに身体に取り込むイメージでおこなう呼吸法のことをいいます。
〈カラーブリージングのやり方〉
*カラーブリージングを行う時は、腹式呼吸を意識して♪
①背筋を伸ばしてリラックスして座りましょう
イスに座ったり、あぐらをかいたり自分の好きな格好でok!
②口から息を吐きましょう
体に溜まった汚れた「気」を口から吐き出すイメージでお腹をへこませながら吐き切りましょう。
③鼻から息を吸いましょう
自分が思い浮かべた色、(木々の緑や青い海など)をイメージしながらお腹を膨らませながら息を吸います。
④息を止めましょう
無理のないように自分が心地よいと思える範囲で止めましょう。
吸い込んだ色が身体全体に広がって全身包み込まれているような想像をしながら、数秒間息を止めます。
②〜④を数分繰り返し行ってみてください。
リラックスして行うのがポイントです♪
食欲が進む色と、ダイエットに効果的な色
〈食欲がそそる色〉
暖色系を見ていると、血圧や脈拍数が上昇し、体温も上がって食欲増進につながります。
単に暖色に染めるのではなく、他の色との組み合わせによって食欲増進効果をよりアップさせることもできます。
例えばグリーンの葉野菜にトマト、まぐろの刺身に大葉を添えるなど反対色を使ってその色を引き立てることで、ぐっとおいしそうな見た目となって、視覚から食欲を刺激。
お皿やランチョンマットの色を変えるだけでも、料理がおいしそうに見えて食欲が変わります。
偏食や小食のお子さんにお悩みの方は、試してみて。
〈ダイエットに効果的な色〉
一方、食を抑えてダイエットしたい人は、食の環境を寒色系にしてみましょう。
青い食器を使ったり、目に入るランチョンマットやテーブルクロスなどを青くするというのも、食欲を抑えたいときには効果があります。
もともと、青などの食べ物はあまり自然界には存在しません。
そのため、どうしても脳が「青」イコール「食べ物」という認識ができないため、食欲を感じず、結果として食欲が抑えられ、少量でも満足感を得られるようになり、ダイエットにつながります。
少しの工夫で、ダイエット中の人も無理なく継続できそうですね!
体調に合わせて、取り入れたい色
インドのヒンドゥー教では、人間の身体には生命や肉体、感情、精神の働きをコントロールするエネルギーセンターがあると考えられ、それらを「チャクラ」といいます。
ヨガやアーユルヴェーダー(インド・スリランカ発祥の伝統医療)に興味のある方なら耳にしたことがあるのでは?
その「チャクラ」が体調に関わる色として知られています。
「チャクラ」とは、サンスクリット語で、「車輪」「回る」という意味で、私たちの体には7つの「チャクラ」と呼ばれるエネルギーポイントがあります。
簡単に言うと「エネルギーが出入りしている場所」が7箇所にあるんだとか。人間のエネルギーは、この「チャクラ」を起点にして、車輪のように絶えずぐるぐると回って活力を生み出しているのです。
例えば、みぞおちにある第3のチャクラの色である黄色は、胃炎や消化不良などの内臓疾患に効果的とされています。
飲みすぎ・食べすぎ・胃もたれの時は、胃の状態を正常に戻してくれる黄色を見るといいと言われています。
体力の低下を感じ、元気になりたいときには赤です。
赤はアドレナリンの分泌を促す色の為、血液が活発となって体温や心拍数が上昇します。その結果、身体温まって行動的になります。また、赤い服を着ていると、他人からも「元気な人」と思われる効果もあります。
ちなみに、市販薬のパッケージの色もチャクラの色がベースに考えられているんです。
胃腸薬に黄色やオレンジが多いのは胃を司る色だからです。頭痛薬には鎮痛効果がある青、栄養ドリンクはパワーを感じる赤など、色の効果に基づいてデザインされています。
ドラッグストアに行った際は、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
色が心や身体に与える不思議な効果をご紹介しました。心理的、生理的に作用する色は研究され、医療や福祉、サービスなどさまざまな現場で取り入れられています。
生活に色を取り入れて、心身共に健康で、彩りのある毎日を過ごしていきましょう。
次回の「健康×アート」シリーズもお楽しみに!