ミモザ

3月8日は国際女性デー

素晴らしい役割を担ってきた

フランスの女性アーティスト

3月8日は、国際女性デーとして世界中で祝われています 。

この素晴らしい機会に世界中の女性の素晴らしい活躍と、勇気ある行動を称えましょう。

この記事では、素晴らしい役割を担ってきたフランスの女性アーティスト5人をご紹介しています。

性別や年齢関係なく全ての人々が心豊かに、暮らせる平和な社会になりますように…!


1.Olympe de Gouges (1748-1793)

女よ、目覚めよ。あなたが持つ権利を認識せよ

フランスにおけるフェミニズム運動の先駆者であるオランプ・ド・グージュは、男性と女性の平等を求める前衛的な闘いで知られています。

彼女は「人権宣言」が女性の権利を無視しているとして、女性も含めたものに書き換え発表しました。

女性の解放とその社会的地位の承認のために戦ったのです。さらに、黒人、女性、子供、貧しい人々…彼女は取り残されたすべての人々の味方に。黒人奴隷制度の廃止を求める運動も行いました。

しかし、彼女の最後は反革命の汚名をきせられ、1793年に処刑されてしまいます。

当時、影響のあった女性が男性の影の中にいた時代に、彼女は女性の地位向上女性差別の払拭等を目指し戦った素晴らしい女性です。

今日、国会議事堂(ブルボン宮殿)には、白い大理石で彫られた彼女の胸像が、初の女性像として、即位しています。


2.George Sand (1804-1876)

現代のフランスで、パンツを履いている女性は誰にも衝撃を与えませんよね。

しかし、2世紀前は服装に関する規則が厳しく、女性が男性的な服を着ることは衝撃的なことでした。フランスの小説家、画家のジョルジュ・サンドもその一人です。

当時、彼女は男装して社交界に出入りし話題に。小説『Lélia(1833年)』『Consuelo(1842年)』(女性の自由と自立に関するもの)を執筆し、驚くべき成功を収めました。

作家としてキャリアをスタートさせた彼女は、当時ただひとりの自立した女性だったといえましょう。音楽家ショパンが愛した女性としても有名です。

彼女は、文豪ヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマ、オノレ・ド・バルザックと同世代の19世紀初の女性

今日私たちは、彼女をヨーロッパのロマン主義時代の最も著名な作家として認識しています。ロマン主義博物館には彼女の作品が多く展示されています。


3.Rosa Bonheur (1822-1899)

「現実をあるがままに再現しよう」といった、写実主義運動の主要な芸術家として、ローザ・ボヌールは国際的に認められた最初の女性画家です。

彼女はボルドーで生まれ、幼い頃から父親に才能を見出されていました。1841年、19歳のときに、彼女はサロンに最初の作品を出品し、その後もいくつかのメダルを獲得。

1849年には農民が畑で働いているさまざまな色の牛の群れを示している絵画「ニヴェルネの耕作」で初の公的依頼を受けました。この絵画はオルセー美術館で観ることができます。

彼女は生涯、動物を描きつづけました。馬に乗り、家畜市場に出入りするために、当時では珍しく、パンツを着用する特別な許可を得ていました。

1853年には絵画「馬市」(メトロポリタン美術館所蔵)が 国際的な名声をもたらします。   

彼女の作品は、その鋭い観察力から、描いている生き物たちは本当に息をしているかのよう。

彼女は1865年に「天才に性別はない」と宣言したと言われるナポレオン3世の妻、ウジェニーからレジオン・ドヌール勲章(卓越した功績のあった人への褒賞)を受章した最初の女性芸術家でもあります 。


4.Berthe Morisot (1841-1895)

ベルト・モリゾ
ベルト・モリゾ

ベルト・モリゾの祖父はロココ時代の有名な画家ジャン・オノレ・フラゴナールでした。別記事「愛」のテーマで祖父フラゴナールの有名な絵画「ぶらんこ」について解説しています。

愛を祝うアート作品

あなたは、どんな愛の形に共感しますか?

パリ市庁舎前のキス−ドアノー

愛を祝う芸術作品

パリ市庁舎前のキス−ドアノー

印象派運動の創設メンバーであるベルト・モリゾは、1874年にグループの最初の展覧会に参加した29人の芸術家の中で唯一の女性でした。

彼女は生涯でクロード モネ、オーギュスト・ルノワール、アルフレッド・シスレーよりも多くの作品を販売したんですよ。

エドゥアール・マネ
エドゥアール・マネの絵画

また、彼女は、エドゥアール・マネの絵画に最も頻繁に登場する女性でもあります。二人は親密な友情を築き、彼女は彼の弟で画家でもあったウジェーヌ・マネと結婚。

夫は彼女のキャリアを支援し、結婚や娘の誕生によっても彼女のキャリアが中断されることはありませんでした。さらに、モリゾは常に旧姓を使用して、自身の作品にサインしました。

ベルト・モリゾは言います。

女性を平等に扱った男性がこれまでにいたとは思えませんが、それでも私が求めるのはそれだけです。なぜなら、私にはそれだけの価値があると知っているからです。


5.Camille Claudel (1864-1943)

カミーユ・クローデルは子供の頃、田舎で拾った粘土の塊から彫刻を作りました。母親は彼女の情熱に反対しましたが、父親と、彼女の才能に気づいた彫刻家のアルフレッド・ブーシェによってサポートされました 。

19歳の時に彫刻家オーギュスト・ロダンの弟子となります。時にロダン42歳。2人は次第に愛し合うようになりますが、ロダンには内妻ローズがいたため三角関係に。この関係はその後15年にわたって続いていきます。

1892年まで二人の彫刻家は激しいロマンスに夢中になり、相互に作品を養いました 。ロダンの有名な作品『接吻』。この作品を見ると、2人を思わずにはいられませんね。

彼女の最後は悲しいことに、芸術と私生活の両面でロダンを支えてきたにもかかわらず、裏切られた形となったカミーユは精神不安定に。彼女は精神病院に入院し、亡くなるまでそこで過ごし、二度と彫刻をすることはありませんでした。

私は彼女に金が見つかるかもしれない場所を教えましたが、彼女が見つけた金は間違いなく彼女のものです。」ロダンがかつて述べた、この才能ある彫刻家への長年の敬意です。

今日、彼女の素晴らしい彫刻コレクションは彼女の名前を冠した、カミーユ・クローデル美術館で観ることができます。


最後に

3月8日、日頃の感謝を込めてミモザの花を贈るイタリアの風習から「ミモザの日」としても知られています。鮮やかな黄色の花を咲かせるミモザは、女性への敬意や感謝を表すシンボル。

私自身の考え方やマインドとしても、女性だからという偏見や年齢で判断や行動を制限しないようにしています。まずは自分自身から。

性別や年齢関係なく、すべての方が暮らしやすい社会の実現を願って…

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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