パリでの移動方法
【車椅子・ベビーカー】
パリオリンピック・パラリンピックの期間中、車椅子ユーザー、ベビーカーを押す人など、多くの人がパリを訪れています。
しかし、パリの公共交通機関はエレベーターが無いなど、「バリアだらけ」なのが実情。
この記事では、フランス旅行を予定している車椅子ユーザー、赤ちゃんや小さな子ども連れでパリ旅行を計画中の方に役立つ、パリでの移動方法をご紹介しています。
事前に計画して素敵なフランス旅行となりますように。
車椅子・ベビーカーでのパリ移動方法
車椅子・ベビーカーでパリを移動するには、バス、トラム、地下鉄14番線、RERを利用できます。
通勤時間などの混雑する時間は、スリを避けるためにも、時間をずらすことをおすすめします。
パリの全てのバス路線
パリの全てのバス路線は、車椅子・ベビーカーでアクセスできます。
どのバス路線や停留所にアクセスできるかについては、ウェブサイトをご覧ください。
〈車椅子・ベビーカーでのバスの乗り方〉
日本のバスと違って、運転手は運転席を離れません。自動でスロープを出してくれます。
乗車口は、バスの運転手側ではなく、真ん中あたりに専用乗り口がありスロープが自動で出てきます。
降りるときは停留所が近づいたら、車椅子マークが付いたボタンを押してください。自動でスロープが出てきます。
全てのトラム(路面電車)の路線
全てのトラムの路線は車椅子・ベビーカーでアクセスできます。
フランスにも日本と同じ様に優先席(des places réservées)があります。
お年寄りや体の不自由な方、妊娠中の人や体調の悪そうな人を見ると、自ら座席を譲ってくれる人がほとんどです。
RER(高速郊外鉄道)‐A線、B線
RERのA・Bの駅には、エレベーターが設置されており、車椅子・ベビーカーでホームまでアクセスできます(Achères Grand Cormierを除く)。
係員が運転士の後ろにあるドアの右側にスロープを設置してくれます。目的地を聞かれますので、降車の時も係員がスロープを設置してくれます。
〈旅行先でもあると安心〉
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パリの地下鉄は1900年に開通。名所が集まる中心部を走り、パリジャンや観光客の主要な移動手段です。
しかし完全バリアフリー化されている路線は、地下鉄14番線だけ。(エレベーターがあり、バリアフリーの対応がされています。)
稀にエレベーターが故障しているケースがあるので、車椅子・ベビーカーユーザーの方にはバスでの移動をおすすめします。
‐バリアフリー化なぜ進まない?
パリを含むイルドフランス圏の交通当局によると、パリの地下には水道管やガス管が張り巡らされています。
路線によってはバリアフリー工事に耐えきれず崩壊する危険性があり、そのため「地下鉄を完全にバリアフリーにするのは不可能」(当局幹部)なのだそう。
まとめ
移動の上で不便が多いパリですが、エレベーターがないからといって絶望する必要はありません。
街中でよく見かけるのが、車椅子の人がいればさっと道を譲ったり、ベビーカーを持つ人を助けようと、手を差し伸べている市民の姿です。
バリアフリー対策は少ないですが、各所で誰かしらが助けてくれます。優先席であろうがなかろうが、お年寄りや体の不自由な方、妊娠中の人や体調の悪そうな人を見ると、みんな自ら座席を譲ります。
事前にしっかりと旅行の計画を立てることが大切ですが、助けが必要なときは、ぜひ周りの人に声をかけてみてください。