ゴッホ‐夜のカフェテラス

芸術と歴史の街アルル

ゴッホの軸跡を辿る

2024年パリオリンピック聖火はセーヌ川での開会式まで、フランスの400の町や都市を通過する、壮大な旅へと出発しています。

マルセイユ(5月8日)から始まり→トゥーロン→マノスクを通過し、5月12日には「芸術と歴史の街」アルルへ到着。

南仏アルルは、「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」として登録された世界遺産の街。

また、フィンセント・ファン・ゴッホゆかりの地としても知られています。芸術や歴史がお好きなら、アルルは間違いなく訪れる価値のある場所!

この記事ではオリンピック聖火リレーとともに、「芸術と歴史の街」アルルの魅力と、ゴッホの足跡を辿ります。

目次
1.芸術と歴史の街‐アルル
2.アルルでのオリンピック聖火リレー
3.お得なアルル観光パス!
4.世界遺産のモニュメントを巡ろう!
5.アルルでゴッホの足跡を辿る
6.最後に‐オリンピック聖火、次の街は

芸術と歴史の街‐アルル

地中海の太陽が輝くこの街は、2500年の歴史がある「芸術と歴史の街」。

ユネスコ世界遺産に登録されたローマ時代の遺跡やロマネスク様式のモニュメントを舞台に、年間を通して数々のイベントやお祭りが開催されています。

また、1888年から89年にかけて15ヶ月間アルルに滞在したフィンセント・ファン・ゴッホもアルルの陽光に魅せられた1人。

夜のカフェテラス」や「ローヌ川の星月夜」など、彼のもっとも有名な作品をはじめ、300点以上ものデッサンや油彩画をアルルで制作しました。

アルルでのオリンピック聖火リレー

そんな「芸術と歴史の街」アルルでのオリンピック聖火リレーは、アルルの世界遺産を巡ります。

①古代遺跡の大規模なコレクションを収容するアルル考古学博物館から始まり、②ローマ時代の名残である地下回廊へと続きます。そして③300以上の絵画とスケッチを制作したゴッホの足跡を辿ります。

その後、聖火は④紀元前40年に建てられた古代円形劇場を巡り、最後にローヌ川の向こう側にある祝典会場となるラマルティーヌ河岸に到着し、聖火台に火が点けられます。

アルルのオリンピック聖火ランナー24人の中には、ヨーロッパのキックボクシングチャンピオンのミカエル・ピニョーロ、パラリンピック卓球メダリストのステファニー・マリアージュ、アルルのラグビークラブのコーチのマルク・トラヴェルソ等のアルル人も。

彼らとともに、アルルの歴史的なスポットを巡るオリンピック聖火リレー、新しい角度から街を発見しましょう。

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6つの観光スポット

【円形闘技場/古代劇場/コンスタンティヌスの公衆浴場/古代フォーラム地下回廊/アリスカン/サン・トロフィーム教会回廊】

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【考古学博物館/カマルグ博物館/ゴッホ財団美術館】


世界遺産の街、アルルを巡りましょう!

アルルでのオリンピック聖火リレーは、古代遺跡の大規模なコレクションを収容するアルル考古学博物館から始まります。

ゴッホの軸跡を辿る前に、世界遺産のアルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群を巡りましょう!

考古学博物館

考古学博物館

アルルでのオリンピック聖火リレーは、古代遺跡の大規模なコレクションを収容するアルル考古学博物館から始まります。

考古学博物館では、アルルで発見された彫刻やモザイク、アクセサリーや生活用品等、たくさんの展示物を所蔵。

その中でも一番の見どころはローヌ川で発見された約2000年前の船。2004年に発見され、なんと7年かけて引き上げられたそうです。

この船が造られたのが紀元50年ごろと推測され、商品の輸送、運搬のために使われていたものだと思われます。

Informations

住所Presqu’île du Cirque Romain, 13200 Arles
営業時間09:30 − 18:00 
定休日火曜日
料金大人8€
アクセシビリティベビーカー&車椅子の方も入場可能
公式サイトhttps://www.arlesantique.fr/

アルルの円形闘技場

アルル

アルルにある現存するローマ遺跡で最大規模を誇るのが円形闘技場。

紀元1世紀頃に造られたもので、20000人~25000人程の収容人数があったとされています。

闘技場と聞くと闘牛のイメージを思い浮かべてしまいますが、当時はグラディエーター、剣闘士同士の戦いで、まさに生きるか死ぬかの戦いでした。

円形闘技場はゴッホが描いたことでも知られています。

Informations

住所1 Rdpt des Arènes, 13200 Arles
営業時間09:00 − 19:00 
定休日なし ※不定休あり
アクセシビリティベビーカー&車椅子の方も入場可能
公式サイトhttps://www.arenes-arles.com/

古代劇場

アルル

円形闘技場から5分程の距離にある古代劇場。

こちらも円形闘技場とほぼ同じ時期に造られたもので、半円型の劇場。闘技場は戦いの場ですが、劇場で催されるのは演劇。

上流階級の人たちのアミューズメントであったため、当時はかなり豪華な装飾が施されていたそう。

Informations

住所1 Rue du Cloître, 13200 Arles
営業時間10:00 − 19:00 
定休日なし ※不定休あり
アクセシビリティベビーカー&車椅子の方も入場可能

古代フォーロム地下回廊

古代フォーラム

現在のアルルの市庁舎の下には約2000年前の回廊とフォーロムが残っています。

フォーロムとはローマ帝国時代、その都市の中心であった場所で、商業、宗教、政治等がこのフォルムに集まっていました。

もともとは回廊が先に造られ、この回廊を活かす形でフォーロムが造られたとされています。

Informations

住所4 Plan de la Cour, 13200 Arles
営業時間10:00 − 18:00 
定休日なし ※不定休あり
アクセシビリティベビーカー&車椅子の使用はできません

アルルでゴッホの足跡を辿る

オリンピック聖火はアルルでのゴッホの足跡も辿ります。

Van-Gogh
Vincent Willem van Gogh(1853‐1890)

1888年2月、当時35歳だったゴッホは、パリの冬の悲しい寒さと芸術界の無関心さに憂鬱になり、「より強い太陽」を夢見て南仏アルルに引っ越しました。

アルル滞在は、ゴッホの人生において、最も生産的な時期であり、15か月の間に300点以上の作品を制作。

ゴッホがアルルで過ごしたのはわずか 1 年でしたが、アルルは彼の芸術家としてのキャリアにとって最も重要な場所の 1 つであることは間違いありません。アルルは、彼がパリで探し求めていた色彩と光を見つけた場所でした。

また、残念ながら、アルルは彼の精神疾患が徐々に現れ始めた場所でもあります。そのため、アルルに 1 年住んだ後、ゴッホは近くのサン レミ ド プロヴァンスに移り、精神病院に通いました。

黄色い家

1888年2月20日にアルルに到着したゴッホは、アルルの田園地帯の美しさとプロヴァンスの明るさに魅了されました。南部の風景とその色彩に魅了された彼は、有名な「黄色い家」に自分の家を見つけ、この絵画で不滅の名を残しました。

カヴァレリー地区にあるこの家で、ゴッホは 4 つの部屋を借りて工房を構えます。

ゴッホはそこで前衛的な画家のコミュニティを作ることを夢見ていました。もし彼がそれを実現していたら、どうなっていたのだろうと考えてしまいます。彼はもっと幸せだったのだろうか?アルルでもっと受け入れられたと感じただろうか…

残念なことに、黄色い家は第二次世界大戦中の爆撃により破壊されてしまいましたが、周辺の家からイメージをつかむことができます。

Informations

住所7 Rue Georges Tinarage, 13200 Arles

夜のカフェテラス

アルル旧市街にあるカフェ・ヴァン・ゴッホは、ゴッホが1888年に制作した名画「夜のカフェテラス」のモデルとなったカフェです。

彼の目標の 1 つは、黒色を使わずに夜景を描くことでした。

ゴッホがこの地で制作に励んだ時から、1世紀以上もの歳月を経ていますが、夜になるとカフェ・ヴァン・ゴッホでは、ゴッホが描いた絵画そのままの景色が眼前に現れます。

静かな佇まいをした中世の面影を色濃く残す夜景の美しさに魅せられながら、晩年のゴッホの生活に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。(現在カフェは閉業しております)

Informations

住所11 Pl. du Forum, 13200 Arles

ローヌ川の星月夜

ゴッホは、夜に散歩し、空や星、風景に及ぼす月の影響を観察するのが好きでした。

1888年9月、彼は自宅から徒歩数分の場所で、街の明かりが水面に映るローヌ川の星月夜を制作しました。

この絵は明らかに、1年後、サン・ポール・ド・モーソール修道院の亡命施設で窓からの景色を眺めながら描かれる有名な「星月夜」を予兆していませんか?

Informations

住所Chemin des Segonnaux – VC13, Arles

フィンセント・ファン・ゴッホの寝室

「ファン・ゴッホの寝室」、同名で3点の作品が存在していることをご存知でしょうか?

この絵画はアルルでゴッホが暮らした黄色い家の2階の部屋を描いたもの。絵の左側の扉はポール・ゴーギャンの部屋につながっていたとされています。

なぜ、ポール・ゴーギャン?と思った方もいるでしょう。実はゴーギャンは1888年10月にアルルにやって来て、その後2か月間ゴッホと暮らしました。

最初は何も問題がなかったのですが、すぐに口論が始まり、一緒に暮らすのは耐え難いものに。クリスマスの数日前、2人は一緒にバーにいましたが、そこでまた口論に。

ゴーギャンは後に、フィンセントが剃刀で彼を脅し始めたと語っています。それで彼はホテルに逃げました。

ゴッホは自身の耳の一部を切り取って地元の売春宿の少女に持っていきました。これは精神疾患の最初の深刻な兆候の 1 つであり、ゴッホの人生に変化が起こり始めた瞬間でした。

「ファン・ゴッホの寝室」3点のうち最初のものは、ゴーギャンがアルルに来る直前の1888年10月に描かれたもの。(ゴッホ美術館蔵)

次のバージョンは、ほぼ同サイズで1889年9月に最初のものを複製して描かれています。(シカゴ美術館蔵)

最後のバージョンは1889年9月にゴッホの母のためにサイズを縮小して複製して描かれたもの。(オルセー美術館所蔵)

Informations

住所7 Rue Georges Tinarage, 13200 Arles

アルルの病院の中庭

ゴッホは耳を切り落とした後、療養のためここで時間を過ごしたのです。

色彩で雰囲気を表現することに長けており、青と金の色調は憂鬱感が漂います。他のアルルの作品に見られるような鮮やかな色調とは言えませんね。

この病院は現在、エスパス ファン ゴッホとして、庭園のあるオープンスペースに改装され、アーティストのスタジオや小さな展示ギャラリーも併設されています。

Informations

住所Pl. Félix Rey, 13200 Arles
営業時間07:00 − 19:00 
定休日月曜日
料金無料
アクセシビリティベビーカー&車椅子の方も入場可能

ゴッホがアルルで過ごしたのはわずか 1 年でしたが、アルルは彼の芸術家としてのキャリアにとって最も重要な場所の 1 つであることは間違いありません。アルルは、彼がパリで探し求めていた色彩と光を見つけた場所でした。

アルルを歩きながら、彼の色彩、モチーフ、さらには筆遣いまでもがはっきりと見えてくる気がします。

ゴッホ好きの方は以前オルセー美術館で開催した展示会「ゴッホ晩年の作品〜死の直前にゴッホが描いたもの〜」が素晴らしかったので、鑑賞レポートをまとめています。

詳細はこちら↓

鑑賞レポート

〜死の直前にゴッホが描いたもの〜

オルセー美術館−ゴッホ展−表紙2

鑑賞レポート

オルセー美術館−ゴッホ展−表紙2

最後に‐オリンピック聖火、次なる街は?

オリンピック聖火

オリンピック聖火は「芸術と歴史の街」アルルの街中を巡り、最後にはローヌ川の向こう側にある祝典会場となるラマルティーヌ河岸に到着し、聖火台に火が点けられました。

さて、オリンピック聖火、次なる街?

アルル→モンペリエを通過し5月14日に、コルシカ島へと到着。コルシカ島と言ったら…〇〇ですよね!

次回はオリンピック聖火とともに、コルシカ島の歴史と魅力をご紹介いたします。


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