広大な湾の中心にある岩山の頂に建つ美しい修道院、モンサンミッシェル。

この美しい修道院は13世紀以来、浮上するかのように幻想的にそびえ続け、人々を魅了してやみません。

1979年にユネスコ世界遺産に登録され、人生で一度は訪れてみたい絶景として、年間300万人の観光客が世界中から訪れています。

また、小さな色の点で絵を描く点描画技法の使用で最もよく知られている、ランスの新印象派の画家、ポール・シニャックも、モン・サン・ミッシェルに心奪われた一人でした。

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新印象派‐ポール・シニャックとは？

ポール・シニャックの絵の特徴‐点描画

彼は、小さな色の点で絵を描く点描画技法の使用で最もよく知られています。

この技術は、それを使用した最初の2人の芸術家であるシニャックとジョルジュ スーラによって開発されました。

シニャックの絵画は、明るい色彩と力強い筆運びが特徴的です。彼はよくパレット ナイフを使ってキャンバスに絵の具を塗り、その結果、大胆で質感のあるブラシストロークが生まれました。

彼は特に海が好きだったようで、数多くの海岸風景画を残しています。

また、シニャックは多作な画家であることに加えて、優れた作家および芸術理論家でもありました。

彼は美術史と美学に関する数冊の本を執筆し、色の調和と構成に関する独自の理論を開発しました。

モンサンミッシェル‐1897

1892年、スーラの死によって大きな衝撃を受け、ヨーロッパの海に旅にでたシニャックは、モンサンミッシェルにも訪れています。

西洋の驚異と称されるほど美しいその修道院は、1979年に「モン・サンミシェルとその湾」として世界遺産に登録されています。

彼も、モンサンミッシェルに心奪われた一人でした。

人気の世界遺産「モンサンミッシェル」の歴史

人生で一度は訪れてみたい絶景として、年間300万人の観光客が世界中から訪れる、フランスの世界遺産、モンサンミッシェル。

フランス革命時に牢獄となって以来、再び修道院となったのは1865年以降。

また、オムレツで有名になったホテルレストランのLa Mère Poulard（ラ・メール・ブラール）は1888年に創業を開始しました。

レストランには、モネや、ピカソ、藤田嗣治、ジャン・コクトーなども訪れたそうです。

そして、2024年パリオリンピックの聖火リレーもモンサンミッシェルとこのレストランを訪れています。

パリ五輪の聖火リレー、モンサンミシェルに到着！

文豪ヴィクトル・ユーゴーも絶賛した「モンサンミッシェル」

モンサンミッシェルの歴史の始まりは708年。

いまや世界中で最も訪れてみたい世界遺産として挙げられる人気観光地の１つですが、1300年の間、モンサンミッシェルは巡礼地・要塞・牢獄として様々な役割を果たしてきました。

18世紀末のフランス革命時には牢獄として使用され修道院としての機能が廃止され、荒れ果てたものだったそうです。

そんなモンサンミッシェルの過酷な環境に抗議の声が高まる中、1884年、モンサンミッシェルの保護を訴える演説で『モンサンミッシェルは自然と人間がともに作りあげた傑作だ』と文豪ヴィクトル・ユーゴーが賞賛！

何故そこまでしてヴィクトル・ユーゴはモンサンミッシェルを守りたかったのでしょうか。

名作<レ・ミゼラブル>を書き上げた少し後にモンサンミッシェルは牢獄廃止となっています。

牢獄としてのモンサンミッシェルの姿は、作家にインスピレーションを与え続けたのかもしれません..。

様々な歴史を感じながら、その素晴らしさをぜひ味わってみてください。

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